「空飛ぶ首相官邸」政府専用機はペアで飛行(読売新聞)

 我が国のVIPを乗せ、世界の空を飛び回る政府専用機。

 ホテル並みの設備に会議室も備えた「空飛ぶ首相官邸」は、どのように運用されているのか。

 14日(日本時間15日)、イタリアのフィウミチーノ空港。アフリカ訪問を終えた皇太子さまを乗せた専用機が羽田に向けて飛び立ってから間もなく、訪問の間、専用機と一緒に運航されていたボーイング747も離陸した。

 あまり知られていないが、これは専用機を運航する際、常にペアで飛ぶ予備機。故障など緊急時に備えるためで乗客はいない。1991年の導入以降、予備機を使うような緊急事態はないが、脚光を浴びたことはある。

 2004年5月、小泉首相(当時)が拉致被害者の家族5人と帰国する際、家族たちは予備機に乗り込んで、羽田空港へと降り立った。

 専用機を使えるのは、原則、「天皇と皇族」「首相とそれに準ずる者」「衆参議長」「閣僚」らとされている。2月末時点で83か国、計224回の飛行実績があり、最も多い首相の利用が154回で、天皇陛下と皇太子さまは13回ずつ。閣僚や議長が15回だった。

 このほか、1月に起きたハイチ大地震では陸自の救援部隊を被災地に輸送する任務にあたるなど、国際的な支援にも活用されている。

 今回、皇太子さまに同行して搭乗した。同行記者の席は最後部で一角には首相の「記者会見」が行われるスペースがある。機体の中央部には、ファクスやインターネット回線を備えた事務室や会議室、随行員室が設置され、機首部にはテーブルやソファを備えた貴賓室まであった。

 運用を担当するのは自衛隊。パイロットはもちろん、客室乗務員を含むクルーは厳しい訓練を受けた航空自衛隊千歳基地所属の特別航空輸送隊の隊員たちだ。

 燃費が良いとは言えないジャンボ機で、予備機も飛ぶので燃料代は倍かかるため運用を巡る議論もある。

 「無駄をなくす大臣が、政府専用機を使用したのはおかしい」。2月12日の衆院予算委員会。1月29〜31日に、当時、行政刷新相だった仙谷国家戦略相が国際会議出席のため専用機を使ったことが追及された。政府側は、この時の運航費が6400万円だったことを明かし、「今回の使用は首相の名代としてで適切だった」と答弁した。

 燃費が良い中型機導入や3機目を望む声も根強く、予算化が検討されたことも何度かある。だが、航空評論家の青木謙知さんは、「今は新規に購入する財政状況ではない。専用機は使用頻度が低いのであと10年は使える。大事に使う方が現実的だ」と話している。(太田雅之)

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